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ヒトにのこる進化の足跡

比較解剖学では脊椎動物の進化の分岐点にいる動物、つまりヒトの直系の祖先に近い種類ととくに重視する。しかし傍系のものも直系を理解するうえで欠かせない。とりわけ哺乳類は霊長類以外のものでもヒトを理解するうえで重要である。「クジラ山に登らなけれ…

病気の意味と薬の起源

病気には、ウイルスや細菌の感染による感染症、遺伝子が原因となる遺伝病、環境の変化によって起こる文明病などがある。 病気だと思っているさまざまな疾病や疾患といった症状のうち、あるものは身体を守るための大切な防御反応であり、またあるものは人間が…

20万年の人口変遷史

人口の変化を一義的に決めるのは出生と死亡です。出生がとくに強くかかわっています。出生と死亡の原パターン、人口爆発の遠因になるヒトの生きる力。現生人類の20万年の人口変遷から現在の異常状態を俯瞰的に把握する。 参考文献:ヒトはこうして増えてきた…

特異性と多様性

ヒトの分布圏は、極北から熱帯、森林から乾燥地、さらに低地から高山まで、地球上のあらゆる地域、多様な環境の中に棲み、身体的に多くの地理的多様性をもつ動物界の中でも特異な種である。 しかし、遺伝子の総体はヒトがアフリカから世界中に拡がり始めた5…

原始の感覚

狩猟採集は、人類史のなかで最も古く長い生活様式で人類の歴史の99%を占める生活様式です。狩猟採集民時代に作られた遺伝的傾向は、「倹約遺伝子型」と呼ばれています。高度文明への急激な変化の結果、人体の共生系を破壊している。 参考文献:人間性はどこ…

サルからのヒト

ヒトの行動は長い進化の産物であり、それこそ生命の起源に近い時代からもち続けている遺産もあれば、爬虫類時代の遺産もあり、類人猿時代の遺産もある。そして最終的に獲得したのは狩猟採集民時代の適応である。 ヒトに共通な心理や行動の特徴は、長い進化の…

生きることの意味

人間は限られた時間、限られた空間のうちに封じ込められ、一度壊れたら二度と旧に復することがなく、一度失ったら二度と出会えないものに囲まれている。「すべては消滅し、私は必ず死ぬ」という事実そのものが実は人間の幸福を基礎づけているのである。 今こ…

いちばん大切なもの

人間はただ命が助かって寿命が延びただけでは、生きているとは言えません。生きがいがなければ生きる気力が湧いてこない。限られた命、限られた余生をいかに満足し充実した時間として送っていただくかを検討することが、大きな役目である。どんなに病み、老…