人を惹きつけるプレゼン
私がスピーカーとして皆さんに言うことは何もありません。もし私の話しから何か学べるものがあるとしたら、話し方ひとつで何か凄いことを言っているかのように見えるということです。何も調べていませんし、言うことなんてまったくないんです。それでもひょっとすると皆さんも何か学んだ気になるかもしません。
TED:頭良さそうにTED風プレゼンをする方法
講演者:ウィル・スティーヴン
翻訳:青木靖
頭良さそうにTED風プレゼンをする方法
TEDxNewYorkで語られた数々の新しいアイデアを一挙に吹き飛ばすこの珍妙なプレゼンで、面白い人を生業とするウィル・スティーヴンが、何にも話すことがなくてもすごい話をしているように見せられる鉄板のプレゼンスキルを披露します (情報開示 — このプレゼンには多くのTEDトークを見てきた2人のTEDスタッフが協力しています)。
このカンファレンスで私がスピーカーとして用意したものは..ゼロ!「無」言うことは何もありません。気の利いたことも刺激されるようなこともありません。何も調べていませんし、言うことなんてまったくないんです。
それでも話し方ひとつで言うことがあるかのように見えるんです。何かすごいことを言っているかのように!ひょっとすると皆さんも何か学んだ気になるかもしません。
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私はあたかも何かを主張し議論を展開し人生を変えるヒントさえ与えているかのように見せながら実際これは..単なる..時間...稼ぎ。グラフを見て..データを示しています。こうしているのは、私がちゃんと準備をしているかのように見せるためです。
皆さんがこれをユーチューブで音を消して見ていたとしたら、この人は何かを知っていて話しているんだと思うことでしょう。しかし、違うんです。もがき慌てふためき、何も知らないインチキです。
しかし..どうしたことか!TEDでプレゼンを依頼されました。そしてなんとそれをやってのけようとしています。
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何か意味があるような感じがしてきましたか?もしかしたら私が何か満足のいく結論を引き出すんじゃないかと、そう思わせるような身振りもします。行ったり来たり、ペースを落として雰囲気を変えます。あたかもドラマティックな展開があるかのように...まったく人生ってやつは山あり谷ありです。
もし私の話しから何か学べるものがあるとしたら、私が最初に言ったことを思い出してください。そして今聴いていることを考えて欲しいんです。最初は何もありませんでした。今も何もありません。それを考えて欲しいんです。考えなくてもいいんですけど..ありがとうございました。
Will Stephen 2014年11月 (TEDxNewYork 2014)